建て替えのメリット・デメリットinfo
資産の有効活用法
築年数が古くなってきた・・家賃が下がって収益が下がってきた・・・。
入居まで時間がかかるようになってきた・・・。
築年数が古くなってくると、様々な課題が出てきます。
課題を解決するのに、建て替えは有効な手段の一つですが、
将来、ご自身の資産をどうしていくのか、方向性を固めて上手な資産運用をしていく必要があります。
《建て替えを検討する前に・・目的別メリット、デメリットの確認を》
建て替えをすることで、どんなメリット、デメリットがあるでしょうか?
実は建て替えはメリットばかりではありません。
建て替えによるメリット、デメリットを比較してみましょう。
【建替えのメリット】
・月々の家賃収入が増える
・相続後、相続人が築年数の浅い物件を引き継げる(元の土地をさらに活かせる)
・相続対策効果が大きくなる
・老朽化による大規模修繕や設備のリスクが減る
【建替えのデメリット】
・借入や自己資金等大きな費用負担がかかる
・もともとの立地要件リスクがある
・取り壊しや退去等の費用がかかる
・資産が目減りする
建替えのメリットはいくつかありますが、
何と言っても、一番はもともと所有している不動産(土地)の稼ぐ状態を維持しながら所有、引き継ぐことができるでしょう。
引き継ぐ側にとっても優良な資産を引き継ぐことになります。
一方で、建替えのデメリットではあまり知られていませんが、
注意しなければいけないポイントは「建て替えで資産が目減りする」というケースが起こりやすいという点です。
《建て替えは目的を明確にして進めましょう》
資産が目減りする、というのは少しわかりづらいかもしれませんが、建て替えをするということは
①今、ある程度の金額で売れるかもしれない物件を壊す
(壊す費用が掛かる。壊したらもともとの建物の価値はなくなる)
②新しい建物を建てるのに費用・借り入れがかかる
ということです。
もし売却する場合、①、②で費用が掛かっているため、
もともとの取り壊し前よりも、明らかに売却利益が減る、ということになります。
これが、資産が目減りする、ということです。
もし相続を考えず、自分の代の生活を考えているオーナーであれば、建替えする理由は半減するでしょう。
建替えは、オーナーの資産を改善したり、長く引き継ぐための有効な方法のひとつですが、
目的によっては別の物件を購入したり、資産を組み替えたり、といった対策の方が有利に進められるケースもあります。
ご自身・ご家族の目的に合った資産の対策として、メリット、デメリットを理解し、
目的に合わせた対策を検討してみてください。